日経で以下のリスキリングに関する記事を見て思ったことを書いてみました。
リスキリングとは、学び直しとも言われています。
これまでのキャリアの中ではあまり触れてこなかったスキルを身につけることをさし、研修やオンライン講座の受講などを通して対象者自身の専門外の知識を入れる取り組みを行なっている企業が多くみられるようになりました。
DXなどの文脈で今後新たに発生することが予想される業務で必要となるスキルや知識の習得をすることを目的とし社内人材の有効活用が見込めます。
リスキリングというとITやAIを学ぶことのようなイメージもありますが、それはたまたま今後必要とされるスキルがそれが多いというだけで何を学ぶのかは今後もどんどん変わっていくものと思います。
新たに必要となるスキルを持った人を雇用する、もしくはアウトソースするということも考えられます。またジョブ型雇用と言われる文脈だとリスキリングは矛盾するやり方に見えます。
ではなぜリスキリングが必要なのか?
必要な全ての人材を新たに採用するのはそもそも難しいという事情があると思います。採用も進めつつ社内の配置転換で賄える分は賄うようにする必要があるかと思います。
このように社内教育制度のリニューアルといった色の強いリスキリングですが、転職に役立つみたいな記事も見かけたりします。
それは本当でしょうか?
新しいことを学ぶのにはエネルギーが必要です。学ぶモチベーションを上げるためにこんなに役に立ちますよ、と言いたいだけかなと思います。
リスキリングにより再配置され、実際に仕事の幅を広げてキャリアを積んだ場合には役立つでしょう。
ただ学んだだけでそれを活かした経験が何もないままでは例え何らかの資格取得をしたとしても、転職市場で有利に働くことは少ないでしょう。
とはいえ社内で新たな機会を得ることにはつながるはずなので、積極的に学んだことを活かせるプロジェクトやチームに参加することで可能性は広がると思います。
何か難関な資格をとることが目的にならず、学んだことをどう業務で活かせるのかという視点を忘れずに。