Web3界隈の盛り上がり

いちばんやさしいWeb3の教本” が何かと話題です。7月19日から31日までの期間限定で、Chapter 1~2を無償公開中らしいので一度実際の内容を見てみましょう。

こちら現在公開停止になっていました。

炎上に触発されて無料公開されている部分を読んでみた感じでは、確かにプロトコルやブロックチェーンの説明に違和感を感じました。

またWeb1というものの定義で???となりました。

“Web1とは、1970年代から1980年代にかけて定着した、オープンなインターネットプロトコルを指します。”

確かにTCP/IP自体は1980年台に開発されましたがTCP/IPに対応したブラウザが搭載されたパソコンが個人に普及し始めたのが90年代のことです。

一般的にインターネットが個人で利用されはじめ、ECサイトでの商品購入や一部の発信者から発信されたコンテンツをポータルサイトなどから探して読むことができるようになった90年代のことをWeb1.0と呼ぶことが多い認識で上記の説明に違和感を覚えました。

Web2.0は当時バズワード化していて、何か新しいものを xxx 2.0 と呼ばせているものが他にもあった気がします。

Web2.0ではSNSやユーザーレビューなど誰もが情報を発信するようになり、ユーザー同士がコミュニケーションようになりました。また、それ以前には簡素なUIのWebページが多かったですがリッチなUIのコンテンツが多く作られるようになりました。これが2000年代のことになります。

そこで以下のあたりの記述もちょっと違和感があります。

セマンティック・ウェブの概念における「Web3.0」の文脈では、1999年以前のウェブを「Web1.0、Web2.0」と表現します。

Web3の文脈で非中央集権(Decentralized)という用語がよく使われます。この本ではその対比として中央集権の代名詞にGAFAMを置き敵対視し、そこから脱却するのだとしたいのだなと感じましたが、そこもちょっと違うのかなと感じます。

例えばビットコインなどの暗号通貨で言われる中央集権とは国であり国が発行している通貨との対比がしっくり来ます。GoogleやAmazon、Facebookに通貨は支配されていません。

みんなが叩いているから叩いておこうと言った同調圧力や乗っかっているだけな感じの書き込みも多くある気もしますが、各所でこの本の筆者の思い込みや勘違いがありそうな記述があり炎上もやむなしかと思いました。

その後

炎上していた書籍は販売中止され回収されることになっていました。

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