Kindle Unlimitedの対象になっていたので読んでみました。
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本書のテーマ
この本では、人事評価で上位5%の社員はどのような行動・働き方をしているのかのデータを集めAIと専門家によって分析して、上位5%社員の共通点や、その他95%の一般社員との違いを抽出したとのこと。
上位5%社員の考え方、行動を学んで短い時間で成果を出し続けることがなりましょう、というのがテーマ。
働き方改革で目指すべきことは限られた時間の中でより大きな成果を残すこと。
第1章 結果を出す人の五原則
- 目的のことだけを考える
- 弱みを見せる
- 挑戦を実験と捉える
- 意識変革はしない
- ギャップから考える
5つ挙げられている中で、自分としては”ギャップから考える”という原則は普段から自分も心がけていて共感した。
目標から逆算して考えるというのは大事で、目の前に降ってきた仕事においてもそれが必要な意味とか、そのアウトプットでどうなることを期待しているのかを理解して仕事に取り組むと結果として後戻りが少ないし、途中で目的からズレたりしたら気が付ける。アウトプットの質や精度が上がると思う。
過程やアウトプットではなく成果にこだわろう。
第2章 シンプルな思考と行動
- 完璧を目指さない
- 完成度が20%で意見を求める
1つの答えが決まっているような課題というのはほとんど存在しないので、はじめから完璧に情報が揃うことはないし、絶対に正解な答えというのもない。ある程度の精度でフィードバックをもらいながら進んでいく方が成果を残しやすい行動パターンだと思う。
- 再現性を大切にする
成功も失敗も次に生かすにはなぜそうなったのかを分析して手順化、習慣化できると強い。なんとなく行動してしまい振り返りもしないと進歩がないなと思う。
第3章 強いチームを作る発言
- いい人はどうでもいい人化する
- 感謝をしっかり伝える
なんでも、思考停止してイエスマンの行動する人を”いい人”と定義しているようですが、まあそれはチームをだめにしますね。
あとは、マウント取らないで相手のことをリスペクトする、ちゃんと感謝、承認を伝えるって感じのことが書かれている。
割と当たり前の話ではある。
第4章 すぐやる習慣
この章で気になったワード
- 学びをすぐ実践する
- 成果を残せない人は報告のタイミングが悪い
インプットは、何かを実現するために行う手段なのですぐにアウトプットに繋げるの大事。
絶対に間に合わなそうになってから、無理ぽいという報告をしてくる人は大体あまりパッとしないのはよく経験するので共感しかない。
第5章 トップ5%社員のルーティーン
気になったキーワードはこの辺。
- 効率的な情報収集
- メンターを持ち、メンターにアウトプットする
- 人脈を広げる
- 週に15分の内省タイムを持つ
- 測れないものはマネージメントできない
割と限られた幅でのコミュニケーションが多くなっているので人脈の幅を広げるというのは意識した方が良さそうか。でも近頃は気軽にランチ行こうとか、ちょっと飲みましょうという接点を作るのがコロナウィルスの蔓延で難しくなっている。オンラインミーティングってちょっと身構えちゃうので何かこの新しい時代に適応するスキルが必要そうだと感じている。
総評
AI分析でというワードはキャッチーだし、説得力をつけようということかもしれないが内容としてはあまりAI分析でしか見えてこないような事実みたいなものはなかった気がする。
カメラやレコーダーやなんやかんや使ってデータを集めて集計したという取り組みは素晴らしい。
特段、目から鱗的な発見はないが普段起きていることが言語化されてスッキリとした部分はあったし、とても読みやすい本でした。